☆大麻草から服が出来る…!?☆
みなさんが「麻の布」と聞いて思い浮かべるのは、
あの、夏に着る生成りのサラサラとした生地のものではないでしょうか。
麻布といえばコーヒー豆の袋を連想する方もいるかもしれません。
その今想像した
サラサラの服の生地は「亜麻(リネン)」で亜麻科、
丈夫でゴワゴワの袋の生地は「黄麻(ジュート)」で田麻科。
その他にも蕁麻科の苧麻(ラミー)などがあります(下記図参照)。
大麻(ヘンプ)は桑科で、全く別の植物。
ヘンプは北極と南極、ツンドラ、砂漠地帯以外なら世界中どこででも栽培できる一年草で2~3メートルにもなる長繊維です。
4月頃から種をまき、6月初旬頃には収穫。とても丈夫なため農薬は必要とせず、雑草より成長が早いため、除草剤も要りません。(ヘンプは誰がどこで栽培してもオーガニック♪)
しばらくそのまま畑に置いて表皮を発酵させた後、表皮はぎ、表皮の表面をさらに取り除き細くそろえ、上質な繊維だけを選りすぐって糸にしていきます。
土の栄養をあまり必要とせず成長するため、二期作も輪作も可能です。
100日後の大麻。ものすごい成長力!
ヘンプの繊維は非常に繊維細胞が細かいため、触れてもチクチクせず肌触りがとてもソフトです。
コットンやシルクに比べ吸水・発散性に優れており(吸水性はコットンの約4倍)、紫外線防止指数はリネンが5に対してヘンプは50!
水分や汗をすばやく吸い取り、かつすぐに発散させ、UV 効果もあるなんてまさに夏にぴったり♪
もちろん冬は暖かく、帯電性が無く静電気が起きにくいという特徴もあるので冬でも快適です♪
また、引張り強度で綿の8倍、耐久性で4倍の強度を持っており、使うほどに 風合いが増し肌に馴染んでいくので、長く使えるのもヘンプ繊維の利点です。
さらにヘンプは雑菌の繁殖を抑制し抗菌・防臭・防カビ性にも優れており、優しい肌触りは疲れやストレスを解消させ充実した睡眠や癒しの時間が得られるため、海外の医療機関でもシーツや病衣などにヘンプを推奨しているところが多くあります。
こんなに良い所づくめのヘンプ繊維。
でも、一般の衣料店でヘンプ素材の服なんて見た事無い!?
日本の法律ではヘンプは『麻』とは表示出来ず『指定外繊維』 と表示しないといけないので、なかなか気づかないのかも…?(^^:)
しかし、アパレル業界では「オーガニックコットン」と並ぶ天然素材として認知されはじめています。
(ちなみに…既存のコットンは殺虫剤、除草剤、枯葉剤、土壌消毒剤など多様され、生地になってからも漂白や着色がされていますしかも、現在は遺伝子組換え綿まで作られています…実は綿栽培は農家の身体を蝕み、土壌汚染と水不足を招き、大地の荒廃という環境破壊に貢献し ていることになっているのです)ヘンプといえば、ヘンプ紐も良く見ますね。
編んでミサンガにするのが一般的?かもしれませんが、
これは手作り教室のときに生徒さんが持って来てくれたカゴとシュシュ。
ナチュラルで可愛い〜〜〜♪
とってもお気に入りです
ヘンプはその特徴や風合いを活かしていろんなものが作れそうですよね。
ヘンプ素材の衣類等はネットでも沢山出て来ます。
最後に、
私個人のお気に入りのサイトをいくつかあげておきますね。
PAKAYA デザインが超好みなのです♪
麻福 タオル、手袋、オイル、チョコまでいろいろなヘンプ製品があります。
うさと ヘンプ100%の服も(少ないですが)あります。
(12月に西野で展示会があるようです)M's工房 ヘンプの生地を扱っています
本当はまだまだあるのですが、キリがないので
デザインなどは好みがあるでしょうから、
興味のあるかたは是非探してみて「自分のヘンプ服」を手に入れてみてください!
ちなみに私はふんどしも愛用していま〜す
名称 | 種別 | 短繊維長(mm) 太さ(ミクロン) | 主な産地 | 主な用途 |
亜 麻 (あま) | Flax Linen リネン | 亜麻科 (一年生) | 20~30mm 13~31ミクロン | フランス ベルギー オランダ 中国 ロシア | 衣料 寝装 資材 |
苧 麻 (ちょま) | Ramie ラミー からむし まお | 葦麻科 (いらくさか) (多年生) | 20~200mm 42~66ミクロン | 中国 ブラジル フィリピン マレーシア | 衣料 寝装 資材 |
黄 麻 (こうま) | Jute
ジュート | 田麻科 (しなのきか) (一年生) | 1~4mm 15~25ミクロン | バングラデシュ インド ミャンマー 中国 | 麻袋、紐 カーペット基布 ヘッシャンクロス |
大 麻 (たいま) | Hemp
ヘンプ | 桑科 (一年生) | 5~53mm 10~50ミクロン | 中国 ユーゴスラビア | ロープ 衣料 |
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